「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」 女性に片想いしていた私が読んだ

タイトルからして(そして表紙も)衝撃的なコミックエッセイを読みました。

 

K太の評価:☆☆☆☆

 

この本の内容は、決して「興味本位で行ってみた」だけのものではありません。作者である永田カビさんの生い立ち、漫画を描くことになったきっかけ、風俗に行こうと思い立った理由…実際の体験談は少な目ですので、単にタイトルどおりのレポというよりはもっと大きな、生き方についての本だと思いました。

 

生い立ち

主人公は普通に高校を卒業し、大学へと進学しますが、半年で中退してしまいます。それがきっかけとなり、鬱・摂食障害を併発。アルバイトをするも、今度は過食障害となり、トイレ休憩と偽ってはロッカーでこっそり食事をとるという辛い日々を送ることとなります。

 f:id:kta2015:20160703062943j:image

何故大学を半年で中退したか、その経緯は描かれていないものの、計画的に将来を見通さず行動した結果、この先10年も苦しむこととなるのです(レズ風俗に行ったのは28歳のとき)。

 

行き当たりばったりで行動するのは若い世代にありがちで、自分にも当てはまるところがあり、読んでいて苦しくなりました。

 

風俗へ行ってみた

正社員になろう、と決心するも面接官に「マンガを頑張れ」と言われ、涙するほど嬉しくなった主人公。そこから漫画家としての道を歩むも、なかなかうまくいかず2年後、文章が読めなくなるほど精神が疲弊してしまいます。

 

久しぶりに病院へ行き、薬を飲んで読書が出来るほどまで回復。「この苦しさが何からくるのか、ヒントが欲しい」そう思った永田さんは、なんとなく思春期の子供と心の病気という本を読み始めました。

f:id:kta2015:20160703062958j:image 

そこに書いてあったのが、母親に感じる性欲についてでした。当てはまる項目があった彼女は、性的なことをずっと考えてはいけない、してはいけないと思っていたことに気づき、抜け出すために「レズビアン 風俗」と検索をかけます。

 

女性も恋愛対象になる、K太が読んだ感想

母親に性的な関心がある…というのが衝撃的でした。「思春期の子供と心の病気」の中でも、どちらかというと息子と母親の関係について書かれていたので、娘である永田さんが母親に興味を持つのは特殊な感じがしました。

 

例として、母親にべったりしている、母親の裸を見るのが好き、などがあげられていていました。普段母親に触られることすら嫌…と感じている私は、こういう人もいるんだなあ、とびっくりしました。

 

レズビアンの風俗がある、ということもこの本で初めて知って、まあ衝撃的でした。私は女性も恋愛対象なので、「行ってみたいー!!」と素直に思いました(笑)実際に調べてみると、漫画の中では「若い人ばっかり」と描かれていましたが(主人公28歳に対して、風俗の女性が20代前半)、自分の住む地域では30代以上が多かったですね。まずあったことが驚きですが、地方だからか若い人は少なかったです。

 

恋愛経験がない、という点では作者さんと同じ立場である私ですが、よくこれに勇気を出していったな…と思いました。風俗に行ってから、永田さんの人生はいい方向へと傾き始めるのですが、勇気を出して行動したそのたった1日で、ここまで人生は変わるのだなあと思いました。

 

ピクシブでも公開されていますが、本人いわく倍くらいの加筆、そして全編描き直しているそうですので、ぜひ購入して読んでみてください。私も購入したあとピクシブを覗いてみましたが、読みやすさが全然違います!

 

matogrosso.jp

 

にほんブログ村 その他日記ブログ 干物女・喪女日記へ
にほんブログ村